地元が海に近いこともあって、昔はよく海で遊んでいました。その中でも家族で行く潮干狩りが楽しみで、今となってはそれがアサリだったのか、しじみだったのかはわかりませんが、頻繁に行っていたことを思い出します。物心つくまでは「どこの海でも潮干狩りはできるもの」だと思い込んでいました。それが今では、地元でも天然の潮干狩りができる海は少なくなってしまったし、有料の潮干狩場では養殖の貝を撒くのが当たり前になったりで、寂しくなりました。
その直接的な原因はわかりませんが、感覚的には昔より海に捨てられているゴミは増えたように思います。地元の海へ行くたびに、どうにかならないものかとも思うのですが、果てしない作業になりそうだという予想もできてしまい、なかなか難しいです。
そんな中「海に捨てられたゴミはどこへ向かうのか」という興味深い調査をNASAが行っていました。「海に捨てられたゴミをどう回収するか」については活発に議論がなされていますが、「海に捨てられたゴミはどこへ向かうのか」という議論については、あまり見たことがなかったので新鮮でした。
その調査は、NASAが行っている NASA Scientific Visualization Studio というさまざまな自然現象を視覚化する取り組みのひとつとして、調査用のブイを海に流し、35年をかけてゴミがどこへ向かうのかを可視化したもので、その結果が以下の動画になります。
動画を見ていただければわかるように、ゴミが集まる場所は大きく5つのスポットに分類されるという興味深い結果がでました。これにより、やみくもにゴミを回収するのではなく、多くのゴミが集まる場所で一気に回収作業を行ったほうが効率的ではないかであったり、ゴミが流れる流通経路に何かしらの仕掛けをするべきではないか、といった解決策が考えられそうです。
問題解決の糸口としてデジタルを使ってのビジュアライズのお手本のような調査だと思いました。
でも調査期間が35年って、僕が生まれたときぐらいにこの調査をしようと考えたのかと思うと感服です。デジタルで解決できることはまだまだ多そうです。
SVS: Garbage Patch Visualization Experiment
SaaS系企業のwebチームに所属しています。デザイナーとして広告代理店・フリーランスで3年、ディレクターとしてweb制作会社で14年の経験を経て現職。デザインで世の中をよくできたらいいな。 好き/デザイン・読書・ゲーム・麻雀・ビール・日本酒・バスケ・MMA/二児の父/英語勉強中/徳島出身/大阪在住
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