気になる事例

視覚障がい者でも遊べるルービックキューブ「ブレイルキューブ(braillecube)」

ユニバーサルデザインが叫ばれて久しい世の中ですが、誰もが使いやすいデザインが広がればいいなと思いつつ、なかなか浸透はしづらいと思います。産業革命以降でのデザインは、合理主義からの規格化を進めたこともあって、ターゲットを限定するというよりは「より広いターゲット層に対して受け入れやすいもの」を目指す傾向にあったように思います。

幼児から高齢者、障がい者までの「誰もが使いやすいもの」というのは、ある種の幻想のような気がしていて、一つのものをあらゆる人が使いやすいようにするよりは、各人にあわせて適宜使いやすさを調整していくという「共存」のほうが現実的ではないかと思います。

そんな共存のスタイルで面白いなと思ったのが、この視覚障がい者でも遊べるルービックキューブ「ブレイルキューブ(braillecube)」です。

引用元:Konstantin Datz

各ブロックに、色を示すシールの代わりに点字を印字するという目から鱗の解決策。これだけで視覚障がい者も遊べるルービックキューブになります。見た目もミニマルで美しい形状ですね。ニューヨーク近代美術館 MoMAにも展示されているようです。

現状ある商品に点字を印字するだけ。

ルービックキューブでいえば、現状の色付きルービックキューブに点字を印字するだけでも機能性は保てるのかもしれませんし、他にも点字を印字するだけでよくなる商品はまだまだあるように思います。そんな気づきを与えてくれる、素晴らしい試みだと思いました。

モノの価値を増幅させる「イケア効果」前のページ

人の行動を観察して、自動販売機の売上をアップ次のページ

関連記事

  1. 気になる事例

    交差点の事故を0件にする方法!?

    奈良県大和郡山市のとある交差点では、人身事故が後を絶たなかったそうです…

  2. 気になる事例

    水の運搬機能と浄水機能の両方をもたらす乗り物「Aquaduct(アクアダクト)」

    今回は人間の生命線でもある「水」をテーマにした事例をご紹介します。発…

  3. 気になる事例

    飛行機の機体は、なぜ白が多いのか

    学校が夏休みに入り、奥さんと子どもたちで実家に帰るというので、一週間…

  4. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか

    年賀状の季節ですね。毎年我が家では、子供の写真を使った年賀状をつくっ…

  5. 気になる事例

    ガストロフィジクスによる、 おいしさの錯覚

    僕が未熟でありたいと思う感覚のひとつに「味覚」があります。職業柄、…

  6. 気になる事例

    除雪の順番だけでも人を傷つけることができる

    ダイバーシティの時代といわれて久しいですが、あちらを立てればこちらが…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 気になる事例

    ワイヤを使って高速道路での対向車線への飛び出しを激減させる
  2. 気になる事例

    ガストロフィジクスによる、 おいしさの錯覚
  3. 気になる事例

    電気を使わず、冷蔵保存する方法
  4. 気になる事例

    人の行動を観察して、自動販売機の売上をアップ
  5. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか
PAGE TOP