初めて飛行機に乗ったのが、高校時代に修学旅行でディズニーランドに行った時。いまだになぜ飛行機が飛ぶのかわからず、ちょっと揺れただけでも、表面上は涼しい顔をしながら内心パニックになっています。万が一のことがあればほぼ助からないという乗り物に、みんなよく平気な顔して乗るなーと思っていました。
でも実は、飛行機で事故に遭う確率は約0.019%。それに対して自動車事故に遭う確率はなんと約1.19%。自動車のほうが100倍危ない乗り物ということになります。
確かにこれだけ車やバイク、自転車などの交通手段が発達し、人口も増えてきたことを考えると当然のことかもしれません。また、高速道路では普通は中央分離帯があり、対応車線の車とすれ違うことはないのですが、実は中央分離帯がなく上下線が隣り合っている高速道路は全国に約2,424kmあり、そのうち7割に当たる約1,752kmはラバーポールなどで簡易的に車線を区切っただけの対面通行になっているようです。
ということは、時速100km近くで走る鉄の塊が、簡易なラバーポールで隔てられただけで、ハンドル操作を一瞬誤るだけで対向車線にはみ出し、大惨事になる可能性が常にあるという状況です。
そんな状況をなんとか解決できないか、というのが今回の事例紹介です。
国土交通省が行ったのは、中央のラバーポールに変えて、ワイヤロープを設置するという実験。実験では、鉄製のワイヤロープを張り、車が接触すると、ワイヤの力で押し戻される仕組みになって、実験開始後の半年間で、車とワイヤロープの接触は112件ありましたが、飛び出しは大型トラックの1件だけで、死者はゼロだったとのことです。
実験は道央道、秋田道、山陰道、東九州道など12路線の対面通行区間115キロで行われていて、この区間では2016年に45件の飛び出し事故があり、10人が死亡しているとのことで、それを考えると有意義な結果になったのではないでしょうか。
ラバーポールをワイヤロープに変えるだけ。
たったそれだけのことですが、事故を激減させることができるいい問題解決事例だと思います。
片側1車線の高速道路で、車が対向車線に飛び出す事故を防ぐため、国土交通省が中央線にワイヤロープを張る実証実験を行ったところ、事故が激減した。国内の高速道路では対面通行が約4割を占めているが、飛び出し事故は年間300件前後発生しており、同省は実験結果を検証し、今年度から本格的な設置を目指す。
引用元:YOMIURI ONLINE
SaaS系企業のwebチームに所属しています。デザイナーとして広告代理店・フリーランスで3年、ディレクターとしてweb制作会社で14年の経験を経て現職。デザインで世の中をよくできたらいいな。 好き/デザイン・読書・ゲーム・麻雀・ビール・日本酒・バスケ・MMA/二児の父/英語勉強中/徳島出身/大阪在住
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