気になる事例

飛行機の機体は、なぜ白が多いのか

学校が夏休みに入り、奥さんと子どもたちで実家に帰るというので、一週間程度ですが一人の時間ができました。急に時間ができると何をすればいいかわからなくなるのですが、そういえばとマイルが溜まっていたこと思い出し、飛行機に乗ろう!でもどうせなら遠くにいきたい!沖縄は行ったことあるし、、、ということで急遽、北海道へ一人旅にいってきました。

それにしてもやっぱり飛行機は間近で見ると大きいですね。これに乗ると思うだけでテンション上がります。伊丹空港のラウンジから離着陸する飛行機を眺めていたのですが、1つ気になることが出てきました。それは「あれ、飛行機の機体の色って全部、白くない?」。

そう思って調べてみると、実は機体が白いことには二つの理由がありました。

一つ目の理由は、白い塗料のほうがコストが安いから。

飛行機に塗料を塗る大きな目的としては、金属でできた機体を腐食から守ることです。何かしらの塗料を塗らなければいけないのであれば、コストが安い白い塗料を使うのはごく自然なことです。また色のついた塗料を塗るには、発色をよくするため、実は下地に白い塗料を塗り、その上から色のついた塗料を塗る必要があり、どうしても塗料の量が多くなってしまい、コストも重量もあがってしまうのだそうです。

二つ目の理由は、メンテナンスがしやすいから。

飛行機は離陸前に必ずメンテナンスが必要になります。白色だと飛行機を下から見上げた際に、腐食やオイル漏れなどが発見しやすいそうです。コストや重量ももちろん大事ですが、それ以前に飛行機というのはどういう工程を経て離着陸をするのか、までが考えられている気がして、個人的にはこの二つ目の理由がすごいなと思いました。

それでいえばスターフライヤーって機体が黒ですよね。コストついては、差別化の意味であえて黒という選択肢もありだとは思うのですが、二つ目の理由のメンテナンス性を犠牲にするというのはどうなんだろうと思ったのですが、実際のスターフライヤーの機体を見ると、そこは考えられていました。いいデザインですね。次回はスターフライヤーに乗ってみたいと思います!

引用元:航空会社スターフライヤー

除雪の順番だけでも人を傷つけることができる前のページ

海に捨てられたゴミが向かう先次のページ

関連記事

  1. 気になる事例

    海に捨てられたゴミが向かう先

    地元が海に近いこともあって、昔はよく海で遊んでいました。その中でも家…

  2. 気になる事例

    灰皿が極端に小さい理由

    「〜しなさい!」「〜するのはやめなさい!」いい過ぎるのはダメ…

  3. 気になる事例

    交差点の事故を0件にする方法!?

    奈良県大和郡山市のとある交差点では、人身事故が後を絶たなかったそうです…

  4. 気になる事例

    視覚障がい者でも遊べるルービックキューブ「ブレイルキューブ(braillecube)」

    ユニバーサルデザインが叫ばれて久しい世の中ですが、誰もが使いやすいデザ…

  5. 気になる事例

    水の運搬機能と浄水機能の両方をもたらす乗り物「Aquaduct(アクアダクト)」

    今回は人間の生命線でもある「水」をテーマにした事例をご紹介します。発…

  6. 気になる事例

    風が転がしてくれる地雷撤去ボール「Mine Kafon(マイン・カフォン)」

    世界中に地雷がいくつ存在しているかご存知でしょうか。世界中に埋めら…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 気になる事例

    人の行動を観察して、自動販売機の売上をアップ
  2. 気になる事例

    電気を使わず、冷蔵保存する方法
  3. 気になる事例

    風が転がしてくれる地雷撤去ボール「Mine Kafon(マイン・カフォン)」
  4. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか
  5. 考え・出来事

    インハウスデザイナーは蔑称か
PAGE TOP