街に落ちている60億本以上の吸い殻をどう処理するか。
その答えの一つが「カラスに集めさせる」です。
吸い殻を入れるとエサがでる装置を街中に設置し、それを繰り返しカラスに学ばせることで、吸い殻を集めるようになるとのこと。カラスは賢いとよく言われていますが、本当に機能するのでしょうか。アイデアが秀逸ですね。
ただ「カラスを奴隷化するのか!」と倫理的な観点からの指摘もあるそうで、波紋を呼んでいるようです。そういった経緯もあり実現化は難しいような気もしますが、それはこのプロジェクトの立ち上げメンバーも最初からわかっていたのではないでしょうか。
デザイナーの役割として「問題を解決すること」が取り沙汰されることが多いですが、「関心を持ってもらうこと」も同じぐらい大きな役割でもあると思います。実現されないものでも、あえて議論の活性化のために世の中に出す。このプロジェクトは素晴らしいデザインだと思いました。
オランダでは年に60億本以上の吸い殻が街に捨てられています。またタバコのフィルターの多くは、分解されるまでに数年という月日がかかるようで、社会問題にまで発展しているようです。それをどうやって解決するかのアイデアの一つが、タバコの吸殻をカラスに集めさせる「Crowbar」です。
引用元:Crowded Cities – Training Crows
SaaS系企業のwebチームに所属しています。デザイナーとして広告代理店・フリーランスで3年、ディレクターとしてweb制作会社で14年の経験を経て現職。デザインで世の中をよくできたらいいな。 好き/デザイン・読書・ゲーム・麻雀・ビール・日本酒・バスケ・MMA/二児の父/英語勉強中/徳島出身/大阪在住
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