奈良県大和郡山市のとある交差点では、人身事故が後を絶たなかったそうですが、この事故をなんと0件にする画期的な方法がありました。
それは「歩行者用信号を、車両用信号よりも早く青信号に変える」です。
そんなことで解決できるの?と思ってしまいましたが、そもそも歩行者と車両の信号が、同時に青になるとどうなるか。
同時に青になると、歩行者の横断と、車両が右折するタイミングが重なりやすく、車両の死角に歩行者が位置するようになり、事故が発生しやすい状況になっていました。これを車両用信号を数秒遅らせることで、歩行者が死角に入ることが少なくなり、事故が減ったということです。文字にするとややこしいので、下の図を見ていただいたほうが、わかりやすいかもしれません。
ただ車両の青信号になるタイミングを遅らせるということは、車両用信号の青信号である時間を短くする、ということなので、渋滞が懸念されます。ただその時間差が数秒ということもあり、現時点ではこれまでと変わらないそうです。
ほぉー、スゴイ!!
こういうのは本当にグッときます。
交差点に限らず、他にも同様の切り口で、解決できそうな課題は色々ありそうですね。単純に時間をずらしただけではありますが、人間の行動を設計する素晴らしいデザインではないでしょうか。
SaaS系企業のwebチームに所属しています。デザイナーとして広告代理店・フリーランスで3年、ディレクターとしてweb制作会社で14年の経験を経て現職。デザインで世の中をよくできたらいいな。 好き/デザイン・読書・ゲーム・麻雀・ビール・日本酒・バスケ・MMA/二児の父/英語勉強中/徳島出身/大阪在住
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