気になる事例

水の運搬機能と浄水機能の両方をもたらす乗り物「Aquaduct(アクアダクト)」

今回は人間の生命線でもある「水」をテーマにした事例をご紹介します。

発展途上国ではインフラが整ってないために、生活に欠かせない水でさえ毎日、何キロも離れた場所に汲みに行く必要があります。まだ、その汲んできた水も衛生的な問題があり、決して安全なものではない。

日本に住んでいる僕には想像もできないことだけど、そんな問題を解決できる乗り物が、このAquaduct(アクアダクト)です。

水の安定確保は、国家の発展にもつながります。水の確保作業は女性や子どもの仕事とされているようで、毎日何時間もかけて水を汲みに行くために、その他の仕事なんてほとんどできないのが実情です。

水の安定確保をすることで、女性の就労率や子どもの就学率向上の他、農業の効率化、病院にかかる費用の削減など、さまざまな面で国家発展のメリットがあるようです。

2009年とかなり前のものなのですが、実用化されているのかは調べきれませんでしたが、とても気になるプロダクトです。

どうにか実用化されてほしいですね。

引用元:DESIGN TOUCH Exbition|DESIGN TOUCH 2009|東京ミッドタウン

発展途上国で、水の運搬機能と浄水機能の両方をもたらす乗り物のコンセプトモデル。搭乗者がペダルを漕ぐと、水場で給水された背部のタンクから水を吸い出し、内部で浄水フィルターを通過。浄化された水は前部の透明タンクに溜まります。
※まだ製品化されていないプロトタイプ(試作品)です。

デザインで世の中をよくすることを考えるメディア「PIPE」開設!前のページ

交差点の事故を0件にする方法!?次のページ

関連記事

  1. 気になる事例

    タバコのポイ捨てを劇的に減らす投票型灰皿「Ballot Bin」

    イタリアの石畳が美しいなと思って、27歳の時にミラノとローマに行きまし…

  2. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか

    年賀状の季節ですね。毎年我が家では、子供の写真を使った年賀状をつくっ…

  3. 気になる事例

    モノの価値を増幅させる「イケア効果」

    妻が、実家からたまに送られてくる大量のジャガイモや玉ねぎを入れるカゴが…

  4. 気になる事例

    灰皿が極端に小さい理由

    「〜しなさい!」「〜するのはやめなさい!」いい過ぎるのはダメ…

  5. 気になる事例

    ガストロフィジクスによる、 おいしさの錯覚

    僕が未熟でありたいと思う感覚のひとつに「味覚」があります。職業柄、…

  6. 気になる事例

    飛行機の機体は、なぜ白が多いのか

    学校が夏休みに入り、奥さんと子どもたちで実家に帰るというので、一週間…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 勝手に改善・制作

    間違えやすいエレベーター開閉ボタンのUI考察
  2. 気になる事例

    ワイヤを使って高速道路での対向車線への飛び出しを激減させる
  3. 気になる事例

    電気を使わず、冷蔵保存する方法
  4. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか
  5. 気になる事例

    モノの価値を増幅させる「イケア効果」
PAGE TOP