気になる事例

タバコの吸殻をカラスに集めさせる「Crowbar(クローバー)」

街に落ちている60億本以上の吸い殻をどう処理するか。
その答えの一つが「カラスに集めさせる」です。

吸い殻を入れるとエサがでる装置を街中に設置し、それを繰り返しカラスに学ばせることで、吸い殻を集めるようになるとのこと。カラスは賢いとよく言われていますが、本当に機能するのでしょうか。アイデアが秀逸ですね。

ただ「カラスを奴隷化するのか!」と倫理的な観点からの指摘もあるそうで、波紋を呼んでいるようです。そういった経緯もあり実現化は難しいような気もしますが、それはこのプロジェクトの立ち上げメンバーも最初からわかっていたのではないでしょうか。

デザイナーの役割として「問題を解決すること」が取り沙汰されることが多いですが、「関心を持ってもらうこと」も同じぐらい大きな役割でもあると思います。実現されないものでも、あえて議論の活性化のために世の中に出す。このプロジェクトは素晴らしいデザインだと思いました。

オランダでは年に60億本以上の吸い殻が街に捨てられています。またタバコのフィルターの多くは、分解されるまでに数年という月日がかかるようで、社会問題にまで発展しているようです。それをどうやって解決するかのアイデアの一つが、タバコの吸殻をカラスに集めさせる「Crowbar」です。

引用元:Crowded Cities – Training Crows

交差点の事故を0件にする方法!?前のページ

間違えやすいエレベーター開閉ボタンのUI考察次のページ

関連記事

  1. 気になる事例

    視覚障がい者でも遊べるルービックキューブ「ブレイルキューブ(braillecube)」

    ユニバーサルデザインが叫ばれて久しい世の中ですが、誰もが使いやすいデザ…

  2. 気になる事例

    飛行機の機体は、なぜ白が多いのか

    学校が夏休みに入り、奥さんと子どもたちで実家に帰るというので、一週間…

  3. 気になる事例

    印刷コストを抑えるにはどうすべきか

    年賀状の季節ですね。毎年我が家では、子供の写真を使った年賀状をつくっ…

  4. 気になる事例

    除雪の順番だけでも人を傷つけることができる

    ダイバーシティの時代といわれて久しいですが、あちらを立てればこちらが…

  5. 気になる事例

    タバコのポイ捨てを劇的に減らす投票型灰皿「Ballot Bin」

    イタリアの石畳が美しいなと思って、27歳の時にミラノとローマに行きまし…

  6. 気になる事例

    デンマークの改札機のデザイン

    コロナ禍で電車にのる機会はめっきり減りましたが、それでも大阪駅等のタ…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 気になる事例

    田んぼや畑にコスモスを植える理由
  2. 気になる事例

    除雪の順番だけでも人を傷つけることができる
  3. 気になる事例

    水の運搬機能と浄水機能の両方をもたらす乗り物「Aquaduct(アクアダクト)」…
  4. 考え・出来事

    デザインで世の中をよくすることを考えるメディア「PIPE」開設!
  5. 気になる事例

    電気を使わず、冷蔵保存する方法
PAGE TOP